ありふれた溢れ出る感想ブログ

エンタメごとを綴っております

『ラブ・アクチュアリー』様々な世代の恋愛模様

物語の主な舞台はクリスマス時期のロンドン。

同じ国に住む人々の同じ時間が流れる中で
様々な人生が交差し、それぞれの恋愛模様を同時進行に描いているオムニバス映画。


1.【イギリス首相と秘書】
立場上特殊だけど割りと普通の恋愛。
だから特に心を動かされるということもなく、
ラストだけ印象的だった。
でもデイヴィッドが音楽に合わせて
ノリノリで踊っている所を部下に見られるシーンと護衛の男性が結構歌上手いってシーンは何回観ても笑える。


2.【初めての恋、初めての告白、初めてのキス】
この作品の中で一番ピュアで可愛らしい恋愛だから大好き。

ママを亡くしたばかりで激しく落ち込んでいるかのように見せかけて、それはもちろん悲しいんだけど実は恋に悩んでいただけだったという引っかけから始まる。

とにかく恋を成就させようと努力を惜しまない
男の子がカッコ良くて可愛くて自然と笑顔になれる場面。


3.【ずっと親友の彼女が好きなのに素直に言えない】
親友ピーターの彼女ジュリエットへの
恋愛感情を消化できないまま二人は結婚してしまう。

もう契りを交わしたわけだから
アタックすることもできない。
ましてや親友の彼女を略奪するなんて
失うものが多すぎる。

そんな状況の中気持ちに区切りをつける為に
ああいった行動に出たマークは賢いと思ったし、
その気持ちを受け入れて流した親友の彼女も良かった。


4.【弟に彼女を寝取られた兄、次の恋へ】
これは辛すぎる。
「愛してる。」
「気分最悪でヨレヨレの君でもね。」なんて言ってくれる素敵な男性が彼氏なのに
そんな彼を裏切るとは全くなんなんだろう?
しかもその彼の弟が浮気相手って...
もうなんか怖くなってくる。

そんな酷い仕打ちを受けたジェイミーは
休暇先で出会ったポルトガル人のメイドの女性
オーレリアと恋に落ちる。
互いに言語が異なっていても気持ちは同じで
少しずつ距離が縮まっていく様子が凄く良いなと思った。

あと「はわわわぁ...」ってなるのと
タクシーに乗りそびれて「イィ~!!!」って
イラつくジェイミー可愛い。


5.【事情を抱えながらの恋愛】
上司ハリーの踏み込んだ一言で
恋愛を頑張ってみようと決意するサラ。

彼女が恋愛に消極的な理由は病気の弟がいるから。
既に両親は他界しているので、
自分が弟の面倒をみないといけない。

好きな人がいるのに弟のことが心配で
なかなか恋愛に発展しない様子は観ていてなんとも言えない気持ちになった。
(ハリーって実質2人の女性を泣かせたんだな...)


6.【とにかくモテたい!ヤりたい!男】
ケータリングの仕事をしているコリンは
愛すべきおバカさんって感じで
なんだか憎めないキャラクター。
その溢れんばかりの自信は一体どこから湧いてくるのだろうと思うくらい自信満々。
でもここまで行動力があるって凄いし、
ある意味羨ましくも思う。


7.【妻を病気で亡くし憔悴する男性】
いつかどちらかが先に亡くなるという悲しさ、
それにしても妻の早すぎる死に憔悴するダニエル。

まだ小さい義理の息子サムを抱えながら悩むが
ひょんなことから徐々に前を向けるようになる。
こんなパパがいたらきっと心強いだろうし、
素敵なお父さんだなと思った。


8.【"ベッドシーン"から始まる恋】
ラブシーンのスタンドインを演じるジョンとジュディ。

する"フリ"をしながら何気ない会話を交わすというのがすっごくシュールで笑っちゃう。
全くいやらしさを感じなかったし、
こういう出会いもなかなか面白いなと思った。


9.【上司と部下】
正直あんなセクシーな上司がいたら
我慢できないというのは激しく共感する。

でもそこを越えたら完全にアウトだし、
その"からかい"をさらっとキッパリかわしてこそ大人の男性だと思う。
なにより奥さんや子どものことを考えたら
そんなことする気にもなれないだろうし、
確実に誰かが悲しむのを分かっていながら
自分の欲望のままにしかけるミアは
小悪魔通り越して悪魔だ。

特にハリーの奥さんが誰にも悟られないように
一人ベッドルームで涙を流す場面は胸が締め付けられた。
そして子どもの前ではいつも通り愛情たっぷりのママでいる所にグッときた。

憶測するにこの夫婦は長く一緒にいることと
子どもがいることでだんだん男と女としての関係が希薄になり、
パパとママとしての関係が濃すぎてしまったが故のすれ違いだったのかなと。

結果"家族"という深い繋がりに変化したというのはそれはそれで素敵なことだと思う。

でもハリーだけは現状に不満があったから
若い女性の"からかい"にまんまと引っ掛かり
そのことが妻にバレて謝るしかないという
なんとも情けないことになってしまう。

あのラスト空港でのカレンの表情と
ハリーの表情がなんとも言えない感じで、
どう転んでも冷たく静かな地獄しか見えない...。


10.【恋愛ではないけど"仲間愛"】
昔活躍していたロック歌手ビリーが
長年のマネージャーと共に再起をかけて
歌をヒットに導こうとする様を描いている。
こちらは恋愛ではなく"仲間"としての愛が感じられた。
一言多いロックンロールじいちゃん最高。


11.【どこにでもいるローワン・アトキンソン
作品の中にちょっとしたおかしさを加えている人物。
特にハリーが妻と買い物中にこっそり
部下のミアへのプレゼントを買おうとする
場面の掛け合いが面白くて好き。


以上ざっと8組の恋愛、
2組の家族愛・仲間愛を描いているので
初めて観た時は頭がこんがらがってしまった。

これがもし3~4組くらいに絞って
バックグラウンドも丁寧に描いていたら
頭がこんがらがることはなかったかもしれない。

でも個人的に好きな役者ばかりが
一度で観られるということと、
若い女性に誘惑される情けない役のアランが
観られるのでお気に入りの作品。