ありふれた溢れ出る感想ブログ

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『王の男』深い絆で結ばれた2人の芸人が、王に翻弄される物語。

韓国映画を観るのはこの作品が初めて。
最初は字幕で、次に吹き替えで視聴し、
見終えて胸がいっぱいの状態で感想を書いていこうと思う。

日々劇団員として大衆を前に巧みで下ネタ満載の芸を披露し、生活を共にしていた2人の芸人チャンセン(カム・ウソン)とコンギル(イ・ジュンギ)。
ある時食べる為にコンギルの身体を売り物にすることに対してチャンセンの思いが爆発し、2人で一座を抜け出して漢陽(ハニャン)へ向かう。
そこで出会った3人の芸人と意気投合し、もっと儲ける為にチャンセンは王(チョン・ジニョン)をネタに芝居をしようと持ちかける。
その芝居はたちまち人気となり、ついにはネタ元の王の前で芝居を披露することに。
激怒されるかと思いきや王は大爆笑し、王専属の芸人として雇われることとなるのだが、
このことがきっかけで宮廷内の人間関係に亀裂が入り始め、その争いに2人は巻き込まれていく_

まずは何と言っても男気溢れる野性的な容姿のチャンセンと、中性的な容姿に芸を披露する際の色気が凄いコンギルの関係が美しくて魅了された。
互いに精神的に深いところで結ばれていて、芸の息もぴったり。
ソウルメイトという言葉がカチッと当てはまるような関係性がはじめから終わりまで一貫していて素敵だった。

そんな2人を意のままにする王のヨンサングンは、とてもとても寂しい思いを抱えながら生きてきたのだろうなと思った。
いくら手を伸ばそうとも本当に望むものは手に入らず、掴んだとしてもやり方が強引だからすぐに手から溢れてしまう。
そのフラストレーションで権力を振りかざし、更に悪化していくという始末。
きっと村人Aにでも生まれて家族や友達に恵まれていれば幸せな人生が送れていたかもしれない。

また劇中の音楽がどれも印象的で素晴らしかった。
芸のシーンも衣装やお面やメイクも全て目を引かれるものばかりだった。
イ・ジュンギの躍りが妖艶で、どの表情も美しかった。

そして日本語吹き替えの主要キャスト、
・チャンセン(森川智之)
・コンギル(石田彰)
・ヨンサングン(堀内賢雄)
も役にはまっていて最高だった。
この組み合わせは上がらない訳がない。
字幕でも吹き替えでも楽しめるって幸せだ。

ちょっとこの作品がきっかけで韓国映画に物凄く興味が湧いてきた。
色々気になるものから観ていこうと思う。