
サムネが異常に気になって仕方がなかったこの映画。
YouTubeで予告を見て一瞬でその世界観に引き込まれ、ネトフリにて視聴。
自身の衝動に恐れを抱く男性を皮切りに物語ははじまる。
両目がなくおそらく身寄りもない為か身体を売るしかない少女、
口と肛門が逆に付いて産まれ落ちた女性、
五体満足な体が不完全なものと感じて両足を自傷し続ける青年、
顔の皮膚が垂れ下がった女性とヤケドによりただれた顔を持つ男性の恋愛模様、
軟骨無形成症の女性の願い...
彼ら彼女の生きづらさが赤裸々に描かれている。
概要欄に"ダークな社会派コメディ"とあったけど、
いくら思い返してもコメディ要素が見当たらないくらい終始心がヒリついた末に、
ズドンとメンタルが落ちていく系の映画に感じた。
見た目、美醜が重要視される世の中で生きていかなければならない現実、
他者からの非道な振る舞い、
一般的に普通とされている状態ではない自分自身との終わりが見えない戦い・葛藤する姿に心揺さぶられた。
特に印象的だったのは口と肛門が逆に付いて産まれ落ちた女性のパート。
彼女は綺麗な唇、口元をひそかに求めながらも
持って産まれた体を隠すことなく生きようとしていた、
でも他者からの攻撃からは逃れられず
どんどん悲惨な展開に。
あの食事を摂る為に店に入ってそこの店員に嘲笑われたあと、
静かに涙を流しながらスクラップしていた唇の形が印刷された紙を宛がうシーンが見ていてとても胸が苦しくなった、あの表情は忘れられない。
その前にインスタみたいなやつで、セルフィーしてアップした写真が不適切なものだと判断されて削除されたとの通知も含めて辛すぎた。
ただ人のこと笑えないような髪型されたイキったクソ男二人に犯された際、
アレをおもいっきり噛んでやったっぽいシーンは彼女だからできたことだと、なんだかスカッとしつつも、
犯された事実は変わらないので結局しんどかった...。
彼女の迎えたエンディング、あれは相手的にハッピーだったのかどうなのか...。
うん、全てを受け入れてくれた感じだったからハピエンだったのかなぁ。
それと映像の色合いやアートな雰囲気が結構好みだった。
美しさと、毒々しさと、時に吐き気が込み上げるような画作りがインパクト大。
間違いなく今年に入って早々の衝撃作だった。