ありふれた溢れ出る感想ブログ

エンタメごとを綴っております

映画 『赤塚不二夫のギャグ・ポルノ 気分を出してもう一度(1979年)』 エロと笑いの融合

https://note.com/arifure_3/n/nccab58793b9f


前記事に引き続き 坂崎さんのインスタで知ったもう一つの作品、
音楽担当をされたという『気分を出してもう一度』が U-NEXTで配信されていたので初見。
(アマプラでもレンタルありました)

【 ざっくりあらすじ 】

畑山〈柄本明〉は妻の花子と性の不一致を理由に離婚したてほやほやで傷心中。

花子はすっかり吹っ切れて漫画家の赤坂先生〈赤塚不二夫〉を誘うも すれ違い、
その後 現れた美人看護師の雪子と赤坂先生は身体を重ねる仲に。

一方 畑山は自分探しの旅にフラフラ出かける中性に開放な人々を目の当たりにし、
自問自答し始める___


以前 クドカン作品で風間杜夫さんのお芝居に興味を持った時に初めて ロマンポルノ というジャンルに足を踏み入れたので
もう大して初めての時のような驚きがないのかなと思いきや、
この作品はそこそこ絡みがエロティックなのに加え
登場人物たちがポロッと言い放つ一部セリフがおかしくて
トータルして最高にバカバカしい所がなかなかおもしろかった。

ほんとギャグポルノと題している通り、
各登場人物たちが もて余す性欲を
常人には思いつかない突飛な方法で解消したり
対処しようとする様は あまりにもくだらなすぎて笑えた。
まあ あの強制的に避妊を試みようとするシーンはグロかったかも…
でもついついセリフに笑ってしまった。

ただ一点、動物愛護の観点からし
不適切極まりない表現があったことに関しては一切笑えなかったけれど
人間側の あたおかさ は条件反射的に吹いてしまったのが ちと悔しい…


【 クズかわいい赤坂先生 】

そして赤塚不二夫さん演じる 漫画家の赤坂先生、
いわゆる最近流行りのクズかわ芸人のようなキャラクターだった。

いつでもどこでもマンガを描きながら女性を口説き
「ねぇヤろうよ」が口癖の
仕事以外はエロのことしか考えてないのに、
なぜか愛嬌がダダ漏れてて ちょっとかわいいって思ってしまう部分があった。

今までただバカボンおそ松さんの作者としか思っていなかったので こんなこと思う自分に驚いてるけど、
そこまで不快に感じなかったのが不思議。

まあ濡れ場での振る舞いはドン引いたけども…

【 若き日の柄本明

前記事の『下落合焼とりムービー』よりも
さらに息子の佑さんに見えてしかたなかった。

今まで柄本さんをカッコいいという目で見てなかったけど、爽やかよりのカッコよさだった。
でも感情を剥き出しにする場面では怪優感がすでにあった。

大胆に絡みがあった他、
サーカス団に混ざってダンスを踊る場面はキレッキレで運動神経のよさを感じた。

【 音楽 】

クレジットには音楽 坂崎幸之助所ジョージと記載あり、
『下落合焼とりムービー』の役では
仲良すぎて裸の状態でキスまでし合っていたお二人が
この作品では音楽担当として参加されてたとのこと。

ラストの曲以外にも劇中のBGM全てということかな?
ギャグポルノを盛り上げるような、
コミカル要素を感じるサウンドで終始満たされていた印象。


以前観たことがあるロマンポルノの作風は
たしかジメッとしたシリアスよりだったけど、
この作品はエロとギャグという明るい組み合わせで また一味違うロマンポルノを知れました。

https://amzn.to/3JaPMIS