ありふれた溢れ出る感想ブログ

エンタメごとを綴っております

『そんなに言うなら抱いてやる』改めて"にやま"作品の虜。

久々にザ・BLマンガを摂取。

書店のBL棚の前へ行く度に
この目を引く表紙が気になっては保留にし、
再び気になっては保留にしてを
日を分けて2~3回ほど繰り返した末に
「あ、にやまさんならハズレを引くことはないだろうな」と思い購入。

にやま作品との出会いは『僕のおまわりさん1、2』から始まり、
『無邪気なわんこと猫かぶり』、
そしてこの作品を含めて4冊目になる。
絵のタッチと言い、コミカルながらしっかりとドキドキ感を味わわせてくれる作風がとても気に入っている。
大好きな作家さん。

今回の主人公は
昼はゲイであることを悟られぬよう地味な格好で地味に仕事をし、
夜はガラッと風貌を変えて行きつけのゲイバーで常にちやほやモテモテ状態の攻め・"裏川忍"と、
女性にモテっぱなしの人生だけでは飽き足らず、男性をも自分の虜にすることに燃え始めたことで、予想外の恋に落ちることになる、
ナルシストなノンケ受け・"表屋ヒカル"の物語。
(名前がわかりやすい 笑)

もう本当に最高だった。
「なぜここまでピンポイントにツボを狙ってくるのだろう...凄い...」
と悶絶しながら さらさらっと読み進められた。

まず絵のハンサムさ、骨・肉体の描き方、
魅力的なキャラクター、
表情作り・首元のほくろ・手の血管・情事中の官能的な顔等
細やかなさりげない色気にグッときたり、
笑いが散りばめられつつ
互いに惹かれていくまでの心の揺らぎがいじらしく、
その上性描写のスピード感が絶妙かつ
しっかりエロティックで、
見応え・読みごたえ十分だった。

あのゲイバー勤務のかわいい系双子くんたち、
だいすき(笑)
笑いの部分は間違いなく彼らから発生していたw
いいキャラだなぁ。

はぁ...満足感が半端ない。
久々のBLマンガがこの作品でよかった。
続編が制作されることを願うし、
とてもとても待ち遠しい!