
2024.9.19 -Thu-
映画好きの映画館嫌い(理由 爆音・強い光・閉鎖空間)
だけど『スオミの話をしよう』に惹かれて
どうしても観たかったので
鉄分注射と安定剤ぶち込んで
5年ぶりに映画鑑賞できた
正直な感想を言わせてもらえば
〈品が良すぎて刺激がちょいと足りなかった〉
ちょうど前日 ネトフリドラマ『地面師たち』をイッキ見して感覚おかしくなってるとこあるかもだけど、
・遠藤憲一
・松坂桃李
・小林隆
・西島秀俊
...この錚々たる役者陣が揃っていて
失礼を承知ですが この程度のお話か...って気持ちにさせられた
なんかもっと「OMG...!」ってなる展開をどこかで期待していた分、
上等なものを観た時の あの満足感に包まれる感覚を得ることはなかった
↑
品が良すぎて、と書いたけれど
もちろん品が良いに越したことはないし
実際品のないキャラクターは登場するにはするが、
基本的に老若男女が観ても支障のない内容なので
一人でも誰とでも観に行きやすい映画だとは思う
ただスオミと元・現夫たちの肉体関係については全くのスルーだったことが不思議だった
唯一 西島さん演じる神経質な警察官とはセリフで軽くそれとなく触れられてはいたものの、
なんか童貞みたいなマインド止まりだったし
(もしかしてそこが笑いどころだった?)
エンケンさん演じるドMな元教師の前でのスオミの言葉を借りれば
「おっさんが盛ってる姿とか誰が見てぇんだよ!」ってことで全スルーだったのかなぁ
私はそういう痛いおじさんがフィクション上では大好きなので見たかったし
一人や二人くらいスオミの手練手管に溺れて忘れられない元夫がいたら、
それで元夫たちがマウント取り合って醜く情けない会話劇を繰り広げていてくれたら、
または盛ってくる夫をのらりくらりかわすスオミの姿があれば
もっとなんか笑えた気がする
一体この物足りなさはどこから来てるんだろう...と考えたら、
スオミと元夫たちの結婚生活の様子がもっと観たかったからかも
ほぼ予告や番宣の中で出切っちゃってた感じ
これは事前に情報いれてない方がよかったパターン
個人的にはスオミという女は生ぬるい悪女に感じた
ずっと付かず離れず側にいた宮澤エマさん演じる神出鬼没の女 薊 と
(イメージは昔のビヨンセとガガの「Telephone」みたいな関係性)
スオミは 薊と悠々自適に暮らすために
"ある目的"を果たすために
男たちを渡り歩いていた説なら
悪女だなぁってなってたかも
なんかほんと「You need a man? You don't need a man?」
どうせなら振り切った悪女な長澤まさみさんが観たかったな〜
それと三谷映画でありがたかったのは
ほぼ映像の色調が落ち着いていて目にやさしかったこと、
それと耳破れるんじゃないかってほどの爆音が少ないこと(映画始まる前の予告で爆音くらいすぎてストレスエグかったから余計に)、
食べたり歩いたりするシーンはちょっとASMR要素があって好きだった
